【これからの見通し】過度の米利上げ観測の後退で株式堅調、為替はドル売り優勢　週明けのオセアニア・アジア市場はドル売りの動きが優勢。先週末に米金融当局者らから相次いで次回ＦＯＭＣ会合での０．７５％ポイント利上げを支持する声が発せられたことが背景。最新の米消費者物価指数の高い伸びで、市場では１．００％ポイント利上げを先取りする動きがみられたが、一連の発言でやや冷まされた格好だった。これを好感して米株式市場は堅調に週末を迎えていた。週明けもこのムードが引き継がれており、アジア株やオセアニア株は堅調に推移している。　ただ、週末にはバイデン米大統領がサウジアラビアを訪問し、原油増産を要請したものの、サウジ側からは具体的な動きはみられていない。どの程度の増産に応じるのかは不透明な状況になっている。週明けの時間外取引でＮＹ原油先物は一時９９ドル台まで上伸している。　欧州ではイタリア政局不安が広がっている。マッタレッラ伊大統領がドラギ首相の辞表を受理しなかったことで、ドラギ政権は存続している。ただ、２０日には議会で首相演説が行われる予定。この場で、連立政権メンバーすべての支持が得られなければ再び辞表を提出するもよう。政局混迷を受けて先週からイタリア債売りが続いている。　この後の海外市場で発表される経済指標は、カナダ住宅着工件数（6月）、米NAHB住宅市場指数（7月）などで比較的注目度は低い。　発言イベント関連では、ソーンダース英中銀委員の講演が予定されている。同委員は前回５月の英金融政策委員会（ＭＰＣ）で０．５０％利上げを主張した一人。現在も続く高インフレを受けて８月ＭＰＣでも大幅利上げを提唱することが予想される。今日の講演でそのことが示唆されるのかが注目される。　その他のイベントとしては、今週も米決算発表が相次ぐ。きょうは、バンク・オブ・アメリカ、ＩＢＭ、ゴールドマン・サックス・グループ...

【これからの見通し】過度の米利上げ観測の後退で株式堅調、為替はドル売り優勢　週明けのオセアニア・アジア市場はドル売りの動きが優勢。先週末に米金融当局者らから相次いで次回ＦＯＭＣ会合での０．７５％ポイント利上げを支持する声が発せられたことが背景。最新の米消費者物価指数の高い伸びで、市場では１．００％ポイント利上げを先取りする動きがみられたが、一連の発言でやや冷まされた格好だった。これを好感して米株式市場は堅調に週末を迎えていた。週明けもこのムードが引き継がれており、アジア株やオセアニア株は堅調に推移している。　ただ、週末にはバイデン米大統領がサウジアラビアを訪問し、原油増産を要請したものの、サウジ側からは具体的な動きはみられていない。どの程度の増産に応じるのかは不透明な状況になっている。週明けの時間外取引でＮＹ原油先物は一時９９ドル台まで上伸している。　欧州ではイタリア政局不安が広がっている。マッタレッラ伊大統領がドラギ首相の辞表を受理しなかったことで、ドラギ政権は存続している。ただ、２０日には議会で首相演説が行われる予定。この場で、連立政権メンバーすべての支持が得られなければ再び辞表を提出するもよう。政局混迷を受けて先週からイタリア債売りが続いている。　この後の海外市場で発表される経済指標は、カナダ住宅着工件数（6月）、米NAHB住宅市場指数（7月）などで比較的注目度は低い。　発言イベント関連では、ソーンダース英中銀委員の講演が予定されている。同委員は前回５月の英金融政策委員会（ＭＰＣ）で０．５０％利上げを主張した一人。現在も続く高インフレを受けて８月ＭＰＣでも大幅利上げを提唱することが予想される。今日の講演でそのことが示唆されるのかが注目される。　その他のイベントとしては、今週も米決算発表が相次ぐ。きょうは、バンク・オブ・アメリカ、ＩＢＭ、ゴールドマン・サックス・グループ...

【英国】ILO失業率（5月）15:00予想　3.9% 前回　3.8%（3カ月）失業率（6月）15:00予想　N/A　前回　4.0%【香港】失業率（6月）17:30予想　5.0% 前回　5.1%　【ユーロ圏】ユーロ圏消費者物価指数・確報値（6月）18:00予想　3.7% 前回　3.7%（コア・前年比）予想　8.6% 前回　8.1%（前年比）【米国】住宅建築許可件数（6月）21:30予想　166.1万件　前回　169.5万件（前月比）住宅着工件数（6月）21:30予想　158.8万件　前回　154.9万件（前月比）※予定は変更することがあります

　　　　ドル円　　ユーロドル　　ユーロ円始値　　138.57　　1.0065　　139.56高値　　138.63　　1.0201　　140.80安値　　137.89　　1.0064　　139.38終値　　138.14　　1.0143　　140.12

10:30　豪中銀議事録（7月5日開催分）11:00　ブロック豪中銀副総裁、講演18:30　ドイツ5年債入札23:00　マクルーフ・アイルランド中銀総裁、アイルランド・ドイツ・ユーロ圏の経済および金融システムについて講演20日0:00　ベイリー英中銀総裁、講演3:35　ブレイナードFRB副議長、講演日米コロナ閣僚会議開催、ブリンケン米国務長官出席（テレビ会議方式）イエレン米財務長官、会合出席（韓国ソウル、20日まで）米中間選挙予備選（メリーランド州）ブルームバーグ暗号資産サミットプーチン露大統領、エルドアン・トルコ大統領、ライシ・イラン大統領　会談米主要企業決算ネットフリックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ハリバートン※予定は変更することがあります

　　　ポンド円 　　豪ドル円　　カナダドル円始値　　164.35　　94.12　　106.43高値　　166.10　　94.64　　107.02安値　　164.17　　93.94　　106.12終値　　165.09　　94.11　　106.60

朝のユーロドルは１．０１台半ば前後。一時１．０２台を付けるも調整入る=東京為替　ユーロドルは１．０１台半ば前後での推移。海外市場で一時１．０２台を付けるも、１．０１台半ば割れまで。EURUSD　1.0147

連休明け朝の東京市場、ドル円は138円10銭台、海外市場でドル高調整=東京為替　連休明けの東京市場。ドル円は海外市場で137円台を付けるなど、ドル安円高の動きがやや優勢。朝は138円10銭台での推移。ユーロドルが一時1.02台を付けるなど、ドル高に対する調整が全般に優勢。USDJPY　138.13

連休明け朝の東京市場、ドル円は138円10銭台、海外市場でドル高調整=東京為替　連休明けの東京市場。ドル円は海外市場で137円台を付けるなど、ドル安円高の動きがやや優勢。朝は138円10銭台での推移。ユーロドルが一時1.02台を付けるなど、ドル高に対する調整が全般に優勢。USDJPY　138.13

連休明け朝の東京市場、ドル円は138円10銭台、海外市場でドル高調整=東京為替　連休明けの東京市場。ドル円は海外市場で137円台を付けるなど、ドル安円高の動きがやや優勢。朝は138円10銭台での推移。ユーロドルが一時1.02台を付けるなど、ドル高に対する調整が全般に優勢。USDJPY　138.13

東京市場　ピボット分析（主要国通貨）ピボット分析ドル円終値138.14　高値138.63　安値137.89139.29　ハイブレイク138.96　抵抗2138.55　抵抗1138.22　ピボット137.81　支持1137.48　支持2137.07　ローブレイクユーロドル終値1.0143　高値1.0201　安値1.00641.0345　ハイブレイク1.0273　抵抗21.0208　抵抗11.0136　ピボット1.0071　支持10.9999　支持20.9934　ローブレイクポンドドル終値1.1953　高値1.2033　安値1.18601.2210　ハイブレイク1.2122　抵抗21.2037　抵抗11.1949　ピボット1.1864　支持11.1776　支持21.1691　ローブレイクドルスイス終値0.9776　高値0.9790　安値0.97310.9859　ハイブレイク0.9825　抵抗20.9800　抵抗10.9766　ピボット0.9741　支持10.9707　支持20.9682　ローブレイク

【本日の見通し】調整の動き意識もドル円はしっかりか　一時強まった来週の米ＦＯＭＣでの1.00%利上げ期待は、先週、ウォラーＦＲＢ理事のけん制発言に続いてミシガン大学消費者信頼感指数での期待インフレ率の低下などから期待感が後退。7割が0.75%、3割が1.00%となっており、ドル買いの勢いが落ち着いている。とはいえ、基調としてのドル買いは継続しており下がると買いが出る流れ。　138円台前半を中心にリスクは上方向か。昨日アジア午前に38円台半ばを割り込んだ後、アジア午後、ロンドン市場と138円台半ば手前が重くなっている。同水準をしっかり超えると上を強く意識。MINKABU PRESS 山岡和雅