先週後半からの世界的な株高の流れがドル円を支えている。木曜日のパウエル米FRB議長による積極的な利上げに前向きな姿勢の協調を受けた米株の下げが一服後、同日のダウ平均がプラス圏をしっかり回復するところまで買い戻されたことで、株高に安心感も。金曜日にその流れの中で買いが入ると、週明けの米株先も堅調地合いを維持している。
こうした流れがこの後の海外市場でも続くと、ドル円は買いが入りやす地合いに。先週末の141円台半ば近くまでの大きな調整を経て、過熱感が一服していることも、上値を試しやすい地合いに繋がっている。
ドル円は回復した143円ちょうど前後がしっかりしてくると144円トライの動きもありそう。ユーロ円などクロス円もしっかり。2015年以来となる98円台に乗せた豪ドル円などがもう一段の上昇を見せると、ユーロ円も145円トライがありそう。ユーロに関してはウクライナ軍が同国東部でロシア軍を押し返し、複数の拠点を奪い返したとの報道なども支えとなっており、上方向の期待が広がる。
MINKABU PRESS 山岡和雅