日銀金融政策決定会合はこれまで同様に緩和姿勢を維持してくると見られます。サプライズ要素は少ないですが、米FOMCで積極的な利上げ姿勢が意識された後に、緩和強調が印象付けられることで、ドル買い円売りに拍車がかかる可能性があります。
英中銀金融政策会合(MPC)は0.5%ポイント利上げが見込まれています。27年ぶりの大幅利上げとなった前回に続く0.5%です。英中銀は昨年12月以降6会合連続で利上げを実施。今回利上げが実施されると7会合連続となります。
14日に発表された8月の英消費者物価指数前年比が9.9%と7月の10.1%からは鈍化もかなり高い水準にあることに加え、前回の会合で発表された四半期金融政策レポートで、消費者物価指数が今年この後13%台まで上昇すると見込まれていることから、今回も大幅利上げの継続がほぼ確実視されています。
ただ、16日に発表された8月の英小売売上高が、市場予想の前月比-0.4%、前年比-3.6%をはるかに超える前月比-1.6%、前年比-5.4%となったように、英国は米国に比べて景気鈍化傾向が厳しいものとなっています。今回の大幅利上げを受けて、英国の景気鈍化への警戒感が強まってくるようだと、発表後にポンド売りとなる可能性があります。今回は総裁会見などが予定されていませんが、声明などで今後への警戒が強調されているようだと要注意です。
MINKABU PRESS 山岡和雅