ドル円は朝方127円を割り込む動きを見せた。米株が大きく値を落とすなどリスク警戒の動きが優勢に。中国のロックダウン拡大懸念をきっかけに世界的に景気鈍化懸念が強まっている。物価高の中での景気鈍化というスタグフレーション懸念が強まる展開に、市場も警戒感を強めている。
ドル円は127円割れを付けた後、少し戻してきているが、上値の重さが継続。米債利回りが2.72%台に落ちてきており、ドルの重石となっている。
アジア市場でも株安の動きが続く可能性が高く、ドル円は下方向を意識する展開。再び127円を割り込むようだと、もう一段大きく値を崩す可能性も。
ドル円を除くとドル買いの動きが優勢で、リスク警戒のドル買い円買いの相場展開。ユーロドルは1.0630台まで一時値を落としている。ロンドン市場で1.07しっかり割り込んでから1.0700が逆に重くなる下方向の勢いを感じさせる展開。1.0670前後が重くなるようだと、短期的にもう一段の下げも。
対ドル、対円で値を落としているユーロ円も、下方向の意識がかなり強い展開となりそう。
豪ドルは第1四半期消費者物価指数の結果次第の面が強い。早期利上げ期待が強まっているだけに、他の通貨に比べると下げにくい面も、指標結果次第。
MINKABU PRESS 山岡和雅