注目された米消費者物価指数(CPI)は前年比9.1%の衝撃的な結果となった。
この結果を受けて今月の米FOMCで0.75%ではなく1.00%の利上げがあるのではとの思惑が広がり
ドル買いが強まっている。
結果を受けた直後のドル買いは、いったん急騰した米長期債利回りが、一転して大きく低下したことによるドル売りで
一気に調整が入ったが、調整一服後は再びドル買いが優勢に。
ある程度強めの数字でも0.75%利上げを完全に織り込んだ後だけに影響は限定的との事前見通しであったが
予想を大きく超えた上昇に、市場の反応が不安定となっている。
1%の利上げ期待は大きなドル買い材料となる。ドル円は下値しっかり感が続く可能性。
昨日CPI直後のドル買いでいったんパリティを割り込んだことで、パリティがらみのサポートが弱くなったと期待されるユーロドルで
ドル買いが進む展開が見られるとドル円も138円台を意識する展開に。
MINKABU PRESS 山岡和雅