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ロンドン市場は、ドルが全面安となっている。週明け東京市場ではドル円の下げが突出していたが、ロンドン時間に入るとユーロドルやポンドドルが上昇するなどドルが全般的に売られている。先週の米ＦＯＭＣを通過して市場に大幅利上げ観測が後退していることが背景。その流れを週明け相場も引き継いでいる。ドル円は東京午前に133.50付近から132.07レベルまで急落。その後は132円台後半までの反発となっていた。ロンドン市場ではドルが全面安となるなかで一時131.89レベルまで下押しされた。６月１６日以来の安値水準となった。ユーロドルは1.02台前半でやや上値重く推移していたが、ロンドン勢の参加とともに買われ、高値を1.0270近辺に伸ばした。ポンドドルは1.21台後半での揉み合いを上抜けると1.2262近辺に高値を更新。ユーロ円は欧州株の堅調を受けて136円台後半に下げ渋ったが、上値は重く135円台半ばで売買が交錯している。ポンド円は161円付近でサポートされると一時162円台乗せまで反発。ポンドは対ユーロでも堅調だった。一連の欧州製造業ＰＭＩや英製造業ＰＭＩの内容に力強さはみられなかったが、欧州通貨売りはほとんど見られなかった。今週の英中銀金融政策委員会を控えて、市場では大幅利上げ観測や資産売却開始への思惑が広がっており、ポンド相場を下支えした面も指摘される。
ドル円は132円台前半での取引。週明け東京午前に133.56レベルから一時132.07レベルまで急落した。週末に発表された中国製造業ＰＭＩの落ち込みに反応した面が指摘されていた。その後は132円台後半までの戻りに限定されている。ロンドン時間に入ると再び売りが広がり、一時131.89レベルまで下落。その後は132円台前半に下げ渋っている。総じて上値重く推移している。
ユーロドルは1.02台半ばでの推移。東京市場の1.02台前半での揉み合いを上放れるとロンドン序盤には1.0270近辺まで高値を伸ばした。朝方に発表された独小売売上高は予想以上に落ち込んだ。独仏ユーロ圏の製造業ＰＭＩ確報値は速報値から大きな変更はみられなかった。スペインやイタリアの製造業ＰＭＩが予想以上に低下した。ユーロ圏失業率は６．６％と最低水準を維持。ただ、一連の指標にはユーロは反応薄だった。ユーロ円は135円台前半でサポートされており、一時135.90近辺まで反発。ただ、136円台には届かず売買が交錯している。対ポンドではユーロは軟調。
ポンドドルは1.22台前半での取引。東京市場では1.21台前半で揉み合っていたが、ロンドン時間に入ると買いが優勢に。高値を1.2262近辺まで伸ばした。ポンド円は161円付近にサポートを見出すとロンドン序盤には162円台を回復する動き。売り戻しは161.50台までと限定的。ユーロポンドは0.8400付近で上値を抑えられると、0.8360台まで軟化している。今週の英中銀金融政策委員会では０．５０％の大幅利上げが見込まれているほか、資産売却開始の観測も広がっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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