米国債利回りが低下する特段の材料は見当たらないが、市場からは、FRBがインフレ対策にどこまで踏み込むかについて、市場は徐々に積極的な動きを控え始めているとの声も聞かれる。前日の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の前月比の伸びが緩んだことで、インフレ圧力はそろそろピークアウトの予兆も出ているとの見方も出ている。特に政策金利に敏感な米2年債利回りが大きく低下しており、市場はFRBの積極引き締めを期待した動きを一服させているとの指摘もきかれた。
イールドカーブも今月初めに見られた景気後退を予兆する逆イールドが解消している。金利上昇へのレジームシフトのシナリオは出尽くし、利上げサイクルのターミナル・レート(最終地点)は、以前考えられていたより低くなるかもしれないとの見方も出ているようだ。そうなるとドル買いも今後、一服してくる可能性が高まってくる。
USD/JPY 125.47 EUR/JPY 136.61
GBP/JPY 164.31 AUD/JPY 93.38
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美