ドル円、堅調も値幅は限定的＝東京為替概況

　先週末に148円86銭まで上昇したドル円。週明けは早朝のオセアニア市場で下げて始まったものの、すぐに買い戻しが入り、東京勢が参加後は狭いレンジでの推移が続いた。介入警戒感が上値を抑えるものの、下値しっかり感が強く、午後に入ってもじりじりと上昇する中で、148円80銭前後まで。もっとも先週末の高値に届かず。

　ユーロドルはしっかり。先週末は0.97ちょうど手前から0.98台に乗せるところまでで荒っぽい振幅。0.97ちょうど前後がしっかりとなったことや、ユーロ円でのユーロ買い円売りに支えられて午後に入って0.9750超え。

　ユーロ円は145円台に乗せる動き。日経平均が大きく下げる中でドル円がじりじりと上昇。先週末大幅安となった米株の時間外先物がしっかりとなる中で、リスク警戒後退での円売りに。

　ポンドドルは1.12台前半での推移が続いた後、午後に入って1.13手前まで。この後のハント新財務相が中期財政計画について本日声明を発表する。同件についての期待感な度がポンド買いに。トラス首相が週末に消費税減税について2024年までの延期を発表したことなどがポンド買いを誘った面も。

MINKABU PRESS 山岡和雅