ドル円は一時140.26円まで上昇、きのうの高値140.23円を上回り、1998年以来の高値を更新している。本日は重要イベントである米雇用統計の発表が予定されているが、仮に弱い数字でも9月会合での75bpの大幅利上げ実施との見方は変わらないもよう。FOMCまでに発表される米CPIや小売など一連の指標が軒並み悪い内容でない限り50bp予想になることはないと思われる。
また、日銀の緩和維持表明を受け、円売りに安心感が広まっている。ドル円140円突破で、円安牽制発言や三者会合が開かれる可能性があるものの、せいぜい「相場を注視、急速な変動は好ましくない」と発言する程度で、市場の反応は限定的になると思われる。
「あらゆる措置を講じる、断固たる措置を取る」などと言った強い発言が出れば、円は急騰する可能性があるが、現時点ではそのような強気な発言が出る可能性は非常に低い。