恐らく前日のパウエルFRB議長のタカ派な講演を受けても、米株式市場が下落しなかったことも大きな要因と考えられる。その動きを見て、市場もリスク回避の雰囲気を一服させ、積み上げたドルのロングポジションを調整しているのかもしれない。
ただ、このドル売りの動きが長続きする保証はなく、世界的な成長鈍化に伴うリスク回避から、ドルは優位を保つとの指摘は根強い。今週のドル円は145円寸前まで急上昇していたが、失速した格好となっている。しかし、まだ上値を目指す流れに大きな変化はないものと見られている。
USD/JPY 142.68 EUR/JPY 143.28
GBP/JPY 165.44 AUD/JPY 97.61
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美