ドル円は144.01円まで上昇、とうとう144円の大台を突破した。今朝の安値142.71円から既に1円以上上昇している。米利上げ継続見通しのドル買いと、日銀緩和維持で円売りに安心感が広がっている。日本の当局者は円安牽制発言だけで、実際には為替介入はしないと見透かされているもよう。
松野官房長官はきょう「このような動きが続くようであれば、必要な対応をとりたい」と、いつもよりも強めの発言をしたものの、むしろ円売りを誘っている。松野官房長官が、水際対策見直しについて「円安メリットを生かせると想定している」と述べたことを受け、海外勢が日本政府は円安を歓迎していると捉えたとの見方もある。
きのうの豪中銀、きょうのカナダ中銀、あすのECBの利上げを受け、ドル円はさらに上昇するとの見方が濃厚。1ドル=150円でも、もはや驚かないとの声や、年末にかけ160円近くまで上昇するのではないかとの見方も出ている。