ロンドン市場では、ドル売りが先行した。ドル円は東京市場で118.45レベルまで買われ、5年2ヶ月ぶりの高値水準をつけた。その後は上値を抑えられて揉み合いに。ロンドン序盤には突然売りが入り、117.70近辺まで一気に下落。ロシア国防省が、ヘルソン地域の全領土を制圧したと発表したことが株安とともに円買いにつながったもよう。また、米債利回りが低下しており、明日の米FOMC発表前にドル買いポジションにある程度の調整が入った面も指摘されていた。足元では米債利回り低下の動きは落ち着いており、ドル円も118円ちょうど付近へと下げ渋っている。ユーロドルはドル円の下落にやや遅れてドル売りに反応し、1.09台後半から1.1020レベルまで買われた。その後は買い一服となり再び1.0980台へ。ユーロ円は130円ちょうど付近が重くなり、一時129.30台まで下落。ポンドドルは東京市場で1.30ちょうど近辺でサポートされた後は買い戻しの動きとなり1.3050台へと上昇。ポンド円は154円台割れから153.20台まで下落したあと再び154円台に。欧州株は大幅安で取引を開始したあと、下げ幅を縮小。原油相場は続落しており、ブレント原油は100ドル割れ、NY原油先物は一時93ドル台まで下落。ウクライナ停戦協議で合意を得ることが困難との見方や、中国での新型コロナ感染拡大によるロックダウンの動きなどが市場心理を冷やしている。3月独ZEW景況感指数は一気にマイナスに低下、独ZEWはリセッションの可能性や今後数カ月のスタグフレーションなどを示唆した。
ドル円は118円近辺での取引。東京市場で118.45レベルと2017年1月以来の高値水準をつけた。その後は上値追いは一服。ロンドン序盤には一気に118円台割れから117.70レベルまで下落し、本日安値を更新した。ロシア国防省が、ヘルソン地域の全領土を制圧したと発表したことが株安とともに円買いにつながったもよう。また、米債利回りが低下しており、明日の米FOMC発表前にドル買いポジションにある程度の調整が入った面も指摘されていた。足元では米債利回り低下の動きは落ち着いており、ドル円も118円ちょうど付近へと下げ渋っている。
ユーロドルは1.09台後半での取引。東京市場で1.0930付近からじりじりと買われ、ロンドン朝方には1.0980近辺まで上昇。その後ドル円の急反落からやや遅れてユーロドルにもドル売りが入った。1.1000レベルを上回ると、1.1020レベルまで本日の高値を伸ばした。その後は再び1.09台に。この日発表された3月ドイツZEW景況感指数はマイナス39.3と前回のプラス54.3から一気に悪化した。ウクライナ戦争が2月24に始まったことが市場のセンチメントに打撃を与えた格好。独ZEWは、リセッションの可能性がますます高まっている、今後数カ月のスタグフレーションを予想と分析した。ユーロ円は130円近辺が重く、129.30台まで下落する場面があった。
ポンドドルは1.30台半ばでの取引。東京市場で1.30ちょうど付近から下げ渋りの動きとなり、ロンドン市場でも一段高。高値を1.3060近辺へと伸ばしてきている。対ユーロではポンド売りが先行したが、足元では一服。ユーロポンドは0.8410付近から0.8450台で上に往って来い。ポンド円は154円台を割り込むと153.20台まで一時下落。その後は再び154円台に上昇。今週木曜日の英金融政策委員会(MPC)では0.25%利上げが確実視されている。今日発表された11-1月期の英ILO雇用統計では失業率が低下、賃金上昇ペースが加速と労働市場がタイトな状況であることが示されていた。ただ、発表時には特段のポンド買いの反応はみられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明