ECBはユーロ圏国債の断片化(フラグメンテーション)の防止策として、金融政策の伝達保護のための「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」と名付けた債券購入策を発表。ただ、市場はこの新たな断片化防止策に十分納得していないようだ。複雑で実行が難しいように見えるとの指摘も出ている。
一方、きょうはロシアが欧州への天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム1」を再開したというニュースが流れた。市場からは、それは短期的にユーロをサポートする可能性があるとの指摘も出ていた。欧州の天然ガス価格の下落も予想されるとしている。
パイプラインがメンテナンスのために停止する前から、ロシア国営のガスプロムはパイプラインでの供給量を40%まで削減していた。パイプラインが40%まで再開されることが欧州が期待できる最善であり、それ以下の流量では、EUと英国の経済状況はかなり暗くなるという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美