ロンドン市場は、ポンド円主導で円安の動き。ポンド円は163円付近から一時164.45近辺まで上伸した。ユーロ円も連れ高となり140円挟みでの揉み合いから一時140.62近辺まで上昇。ただ、対ポンドでのユーロ売り圧力に140.10付近へと押し戻されている。ドル円は130.50付近から130.80付近での振幅と、東京市場でのレンジ内にとどまっている。ポンドドルは1.25付近から1.2577近辺まで上伸。ユーロドルは1.07台前半から一時1.0752レベルまで買われたが、再び1.0720台へと押し戻されている。きょうは目立った経済指標発表はなく、手掛かり難となっている。そのなかでは、英保守党議員によるジョンソン英首相の信任投票が実施されることとなったことが話題に。新型コロナ時期に度々開催されたパーティーについて首相の信任が問われる。日本時間7日午前2時の実施が予定されている。政治的混乱にようやく決着がつくとの見方がポンドの反発につながっているもよう。また、この日は黒田日銀総裁が強力な緩和姿勢の維持を再確認しており、木曜日にECB理事会を控えた週明けでもあって円が売られやすい面も加わった。
ドル円は130円台後半での取引。東京早朝につけた130.99レベルを高値に、東京午後につけた130.43レベルを安値に、ロンドン市場では上下ともに抑えられている。130.50付近から130.80付近までのレンジで推移している。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、クロス円が買われているが、ドル円の動きは限定的。
ユーロ円は1.07台前半での取引。序盤には1.0720付近から1.0752レベルまで買われたが、上値も重く1.0720台へと押し戻されている。ユーロ円は140円挟みの揉み合いから一時140.62レベルまで高値を伸ばしたが、対ポンドでのユーロ売り圧力が根強く、140.10付近へと反落。対ドル、対円ともに上に往って来いとなっている。
ポンドドルは1.25台後半での取引。1.25挟みの水準から一時1.2577レベルまで高値を伸ばした。その後の反落は限定的。ポンド円も163円台前半から164.45近辺まで上伸。その後の売り戻しは164円付近までにとどまっている。ユーロポンドが下落しており、0.8580台から0.8540台へと軟化。週明けロンドン市場では総じてポンド買いの動きが優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明