市場ではECBのさらなる大胆な利上げを見込む声が増えており、ECBはこの先、合計で1.75%ポイントの追加利上げを実施し、今回の利上げサイクルの着地点は2.50%に達するとの見方が出ている。来月も0.75%ポイントの追加利上げが実施され、12月に0.50%ポイント、そして、来年第1四半期に0.25%ポイントの利上げが実施される可能性があるという。市場は来月の0.75%ポイントの利上げの確率を60%で織り込んでいる。
そのような中、ユーロドルは再びパリティ(1.00ドル)以下での取引が予想されることから、上値でのショート推奨の声も出ている。0.97ドルを下値ターゲットとし、ストップを1.05ドルに設定すべきだという。この見解の背景には、「スタグフレーションの環境下での利上げは通貨を支えるには非効率」との考えがあるという。
なお、目先は9月25日のイタリア総選挙、月末のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、そして、欧州エネルギー価格の動向を重要なカタリストとして挙げている。
EUR/USD 1.0044 EUR/JPY 143.12 EUR/GBP 0.8661
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美