市場からは長期的なドル高への期待も台頭している。FRBがインフレ抑制への意識を傾ける中、利上げサイクルが終了しても金利は落ちにくいとの指摘や、米資産が欧州資産をアウトパフォームし続けており、米資産が相対的に魅力的であること。そして、地政学リスクへの不安が高まる中、逃避および準備通貨としてドルの地位は金本位制を廃止した1970年代よりも強固になっている点を挙げている。
一方、ドルは短期的には年末にかけて下落との見方も出ている。欧州の成長が上向いたり、米インフレが3%超に留まる場合は、ドルの魅力は一時的に後退する可能性があるという。
USD/JPY 130.36 EUR/JPY 137.90
GBP/JPY 161.01 AUD/JPY 91.24
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美