FRBの利上げについては現時点で材料がほぼ出揃ったという状況。その中で、次の市場のテーマは来年の景気後退に入っている。本当に来年にも景気後退に陥るのか、陥ったとしてもどの程度なのかに注目を集め出している模様。そのような中で市場では FRBが今後動きを軟化させる可能性が高く、来年後半にも利下げ開始との予想も出始めている。成長は鈍化し、恐らく予想よりも早く金利は低下するとの見方が市場に出始めているようだ。
ただ、ドル高への期待は根強い。世界経済は当面、ドルにとって有利な状況が続く可能性が高いという。成長は鈍化するが景気後退は回避され、その場合、米経済は引き締めを乗り切るのに比較的有利な立場にあるという。最悪のシナリオでもドルについては逃避通貨という見方からの恩恵を受けやすいとも指摘した。
USD/JPY 135.29 EUR/USD 1.0546 GBP/USD 1.2263
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美