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根強いドル高圧力、ポンドドルが1.15台半ばへ下落、ドル円は139円台前半=ロンドン為替概況

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2022-09

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2022-09-04
市場予測
根強いドル高圧力、ポンドドルが1.15台半ばへ下落、ドル円は139円台前半=ロンドン為替概況
根強いドル高圧力、ポンドドルが1.15台半ばへ下落、ドル円は139円台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、根強いドル高圧力が広がっている。特にポンドドルの下げが主導。序盤の1.16台乗せは一時的にとどまり、1.1550台まで下押しされている。2020年3月以来の安値水準となっている。英米欧の金融政策会合が9月に開催されるが、米欧で0.75%の大幅利上げ観測が台頭する一方で、英中銀についてはそれほどの利上げ幅観測が広がっていない。英新首相候補らが減税など景気対策に軸足を置くなかで、英中銀が大胆なインフレ対応がしにくい面も。高インフレ、来年のリセッション観測が広がるなかで、英経済は厳しい状況にある。ユーロドルは1.0050付近で上値を抑えられたが、下値も1.0003近辺まで。方向性に欠ける揉み合いとなっている。この日発表されたユーロ圏製造業PMI確報値は英国の数字とともに50割れと低迷していた。ただ、ユーロは対ポンドでの買いが下支えになった面もあり、下落の動きは限定的だった。ドル円は東京市場で139.68近辺まで買われ、24年来の高値水準をつけたが、ロンドン市場では一時139.06近辺まで下押しされた。米債利回りが小幅に低下したことも重石だった。しかし、足元では139円台前半で下げ一服となっている。

 ドル円は139円台前半での取引。東京市場で139.68レベルと24年ぶりの高値水準をつけたあとは、売りに押されている。ロンドン序盤には139.06近辺まで下落した。ただ、大台割れには至らず、139.30付近へと下げ渋っている。米10年債利回りは小幅に低下も、3.19%付近と前日終値近辺に落ち着いている。欧州株が下落しており、やや円買い圧力もみられている。

 ユーロドルは1.00台前半での取引。前日のNY市場で1.0080付近まで買われたあとは、上値重く推移。ロンドン序盤には1.0050付近まで買われる場面があったが、その後は1.0003近辺に本日安値を広げた。ただ、パリティ割れの勢いもなく揉み合っている。ユーロ円は139円台後半から半ばへとやや上値重く推移。ただ、いずれもユーロ売りの値幅は限定的。対ポンドでのユーロ買いが入っており、下支えに。

 ポンドドルは1.15台後半での取引。ロンドン序盤に1.1615近辺まで買われたが、上値は重く1.15台へと軟化。安値を1.1552近辺に広げて、2020年3月以来の安値水準となっている。ポンド円は161.70付近で上値を抑えられると、160.98近辺まで下値を広げた。ユーロポンドは0.8630付近から0.8670付近へと上昇。全般にポンド売りが優勢になっている。英中銀の企業サーベイではインフレ予測が一段を引き上げられていた。一方で雇用成長率は引き下げられた。8月英製造業PMI確報値は上方改定されたが引き続き50割れと低迷。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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