この日は第2四半期のユーロ圏GDP速報値が発表され、前期比で0.7%と経済の堅調さが示された。しかし、今後の成長は弱くなるとの指摘も出ており、市場の不安感は根強い。エネルギー価格のショックによりインフレが上昇し、消費者心理が悪化、購買力も悪化し、個人消費が経済の牽引役から重荷役に転じる可能性があるという。ただ、これが物価下押し圧力になるには時間がかかるとしている。
この日はユーロ圏の消費者物価指数(HICP)の速報値が同時刻に発表になっていたが、総合指数で前年比8.9%と過去最高の伸びであったことを考えると、ECBは追加利上げで対応すべきだという。ECBはインフレ抑制を最優先すべきで、9月の理事会での0.75%ポイント利上げも排除できい中、今後のユーロ圏の景気は弱まる可能性は十分にあると評している。
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(概算値速報)(7月)18:00
結果 8.9%
予想 8.7% 前回 8.6%(前年比)
結果 4.0%
予想 3.9% 前回 3.7%(コア・前年比)
結果 0.1%
予想 -0.1% 前回 0.8%(前月比)
ユーロ圏実質GDP(速報値)(2022年 第2四半期)18:00
結果 0.7%
予想 0.2% 前回 0.5%(0.6%から修正)(前期比)
結果 4.0%
予想 3.4% 前回 5.4%(前年比)
EUR/USD 1.0206 EUR/JPY 135.99 EUR/GBP 0.8378
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美