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米2-10年債の逆イールドが2000年以来の差に拡大=NY為替

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16

2022-07

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2022-07-16
市場予測
米2-10年債の逆イールドが2000年以来の差に拡大=NY為替
 NY時間の午後に入ってドル円は137円台前半で推移している。この日発表の米消費者物価指数(CPI)が強い内容となり、発表後にドル買いが強まったことで、ドル円も137.85円付近まで急速に上昇した。しかし、米10債利回りが急低下しており、その後はドル円も急速に137円台前半に下落している。

 米国債利回りの急低下については特段の材料は見当たらないものの、バイデン大統領が「きょうの米CPIは古いデータで、ガソリン価格はこの30日間下落している」と述べたことがきっかけとなっている可能性もありそうだ。きょうからバイデン大統領は中東を訪問し、原油の増産などを要請する見通し。

 本日の米CPIは前月比ベースではエネルギー価格の大幅上昇が全体の伸びの約半分を占めた。ガソリン価格は前月比11.2%上昇し、前年同月比では60%上昇した。1980年3月以来の大幅な伸び。ただ、その後はバイデン大統領の言う通りにガソリン価格は急低下しており、次の7月分の米CPIも急速に伸びが鈍化する可能性がある。

 そのような中、米国債市場では2-10年債の逆イールドが2000年以来の差に拡大している。インフレは落ち着く可能性があるが、FRBの積極利上げに変化はないものとみられる。長期ゾーンの10年債はインフレや景気の動向を反映する一方、短期ゾーンの2年債はFRBの動向が色濃く反映する。その差が逆イールドを拡大させているのかもしれない。

米国債利回り(NY時間14:03)
2年債   3.144(+0.095)
10年債  2.921(-0.048)
30年債  3.094(-0.068)
期待インフレ率  2.336(+0.018)
※期待インフレ率は10年債で算出
2-10年債の利回り格差:-23(前営業日:-7)

USD/JPY 137.29 EUR/USD 1.0067 GBP/USD 1.1907

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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