この日は英雇用統計が発表され、2月に続いて労働市場のひっ迫を示していた。しかし、この傾向が勢いを増すことはないというシグナルも発せられているという。失業率の低下と過去最高の求人を通じた労働需要のひっ迫が何カ月も続いた後、失業率、求人とも安定化の兆しを見せ始めているという。足元の英労働市場は非常にタイトな状況を示しているが、ひっ迫感はピークを迎えつつあるとの見方を再確認させるものだとしている。賃金の伸びについては、継続的な賃上げが英中銀を5月の追加利上げに向かわせると考えるが、それはインフレ上昇による打撃を相殺せず、所得への圧迫は英中銀の予想よりも大きくなる可能性もあると指摘している。
ポンドにとってはネガティブな状況だが、ここ数日1.30ドルを割り込むと買い戻される展開が続いている。この3日間のチャートのローソク足はいずれも下ひげを付けており、テクニカル的には一旦リバウンドが期待される形状が示現している。明日は消費者物価指数(CPI)を始めとした一連の英物価統計が公表されるが、内容次第では買い戻しが強まるのではとの期待も一部ではあるようだ。
英ILO失業率(12-2月平均)15:00
結果 3.8%
予想 3.8% 前回 3.9%
週平均賃金(除賞与・12-2月平均)15:00
結果 5.4%
予想 5.4% 前回 4.8%(前年比)
GBP/USD 1.3040 GBP/JPY 163.20 EUR/GBP 0.8332
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美