(8日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.23円(前営業日比▲0.40円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.93円(▲0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0950ドル(△0.0007ドル)
ダウ工業株30種平均:37683.01ドル(△216.90ドル)
ナスダック総合株価指数:14843.77(△319.70)
10年物米国債利回り:4.03%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=70.77ドル(▲3.04ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2033.5ドル(▲16.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米消費者信用残高 237.5億ドル 57.8億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は下落。NY連銀が公表した12月の消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.0%と前月の3.4%から低下し、3年ぶりの低水準を付けたことが分かると、米10年債利回りが3.96%台まで低下。全般ドル売りが優勢となった。前週末の安値143.81円を下抜けて一時143.66円まで値を下げた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁が「FRBはインフレ抑制を確実に継続するため、引き締めの姿勢を崩していない」「現時点では勝利を宣言するのは時期尚早」と述べ、市場の早期利下げ観測をけん制すると米長期金利が低下幅を縮小。ドル円にも買い戻しが入り、5時過ぎには144.27円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは小反発。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢になると、1時過ぎに一時1.0979ドルと日通し高値を付けた。ただ、ボスティック米アトランタ連銀総裁の発言が伝わると、1.0949ドル付近まで上値を切り下げた。
・ユーロ円は続落。21時過ぎに一時158.37円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値158.49円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ドル円の下落につれた売りも出て、1時過ぎには一時157.69円と本日安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。ボーイング737MAX9型機の事故を受けて同社株が急落すると、ダウ平均は一時210ドル超下落する場面があった。ただ、米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株が買われると、指数は上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸。足もとで下落が目立っていたハイテク株を中心に押し目買いが優勢となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。NY連銀が発表した12月消費者調査で1年先の期待インフレ率が約3年ぶりの低水準となり、インフレの鈍化傾向が改めて意識されると債券買いが広がった。ただ、ボスティック米アトランタ連銀総裁が「FRBはインフレ抑制を確実に継続するため、引き締めの姿勢を崩していない」と発言すると伸び悩んだ。
・原油先物相場は大幅に反落。一部通信社が石油輸出国機構(OPEC)による昨年12月の生産量が11月をやや上回ったとの試算が重し。3日以来、3営業日ぶりの安値となる70ドル台まで一時下落した。
・金先物相場は続落。米早期利下げの見方がいったん後退する形となるなか時間外取引で昨年12月13日以来の2020ドル割れとなる2019.1ドルまで売りが先行。ただ、その後は米金利が低下してドルが軟化するとドル建て金価格に割安感が生じ、2030ドル台まで買い戻しが入った。
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