東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は317ドル安の38150ドルで取引を終えた。FOMCでは大方の予想通り政策金利が据え置かれた。ただ、パウエルFRB議長は会見で3月の利下げに関しては否定的な見方を示した。ダウ平均は中盤までは一進一退が続いたが、会見が嫌気されて終盤に大きく値を崩し、安値圏で終了した。決算を受けてアルファベットが大幅安となったことなどから、ナスダックは2%を超える下げとなった。米10年債利回りは利上げの打ち止めを意識して大きく低下し、4%を割り込んでいる。これに伴い為替はドル安・円高に振れており、ドル円は足元146円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて495円安の35875円、ドル建てが465円安の35905円で取引を終えた。
FOMCに対する米国株の反応が悪く、日本株は警戒売りに押されると予想する。ナスダックが弱いことはある程度織り込んでいると思われるが、円高進行は日本株には逆風となる。自動車株や金融株など、今回のFOMC結果を受けた反応が強い売り材料となりそうな業種もある。CME225先物からは36000円割れからのスタートが想定され、寄り付きから大きく水準を切り下げることになるだろう。米国では本日、アップルやアマゾンなど主力グロース株の決算発表が予定されている。これらの内容や今晩の米国株を見定めたい局面でもあり、安く始まった後は方向感に欠ける動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは35700円-36100円。
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