アジア株 上海株は当局による「相場支配」で7日続伸 クオンツファンドに対する規制順次導入へ
東京時間11:03現在
香港ハンセン指数 16534.39(+31.29 +0.19%)
中国上海総合指数 2970.81(+19.85 +0.67%)
台湾加権指数 18813.13(+136.82 +0.73%)
韓国総合株価指数 2661.15(+7.84 +0.30%)
豪ASX200指数 7602.50(-5.86 -0.08%)
アジア株は軒並み上昇。
台湾株は0.7%高、史上最高値をつけている。TSMCなどハイテク関連が総じて上昇。時間外でエヌビディアが大幅上昇していることが材料視されている。米半導体メーカーのエヌビディアは時間外で一時10%上昇した。予想を上回る決算に、同社CEOが世界中で需要が急増しているとコメントしたことが好感された。
香港株は小幅高。エネルギーや銀行、医療品関連の一角が上昇している。一方、前日に大幅上昇した華潤置地や新世界発展、中国海外発展など不動産株は下落。JDドットコムやネットイース、シャオミ、美団などハイテク関連も下落している。
上海株は7営業日続伸。当局による株取引制限強化で投資家は株を売りにくい状況。景気支援策などポジティブ材料ではなく、当局による「相場支配」で人工的に作られた中国株は1カ月超ぶり高値をつけている。
大量の売り注文を出し相場を混乱させたとして大手クオンツファンドの口座が凍結されたほか、深センと上海の証券取引所は、相場を混乱させる(下落させる)クオンツ取引や異常取引の監視を強化する方針。さらに、証監会は機関投資家に対し、株取引開始時と終了時30分間に保有株式を減らすことを禁止。証監会の関係者はクオンツファンドに対する規制は順次導入されるとコメントしている。
証券時報は中国株式市場に「買い戻しの波」が続いていると買いを煽っている。今年に入り1294社が自社株買い計画を発表、うち862社がすでに自社株買いを実施。
みんかぶ(FX)